皮脂膜が肌の水分や脂分を適正に保ち、乾燥や雑菌、紫外線、外からの刺激などから自身を守っています。

顔を洗った直後はたいてい、ちょっと乾いた感じがするものですが、いい状態の肌なら特に基礎化粧品(化粧水や乳液、クリームなど)でケアしなくても、20分もすると自然にしっとりと、うるおいが出てくるものです。 ところが私たちをめぐる、環境や水、食べ物の変化のせいで、この肌の″保湿″が、ひどくむずかしくなってきているのが現代の生活なのです。
たとえば夏と冬の生活を考えてみます。 夏も冬も部屋を快適な空間にする冷房、暖房は、部屋の内と外との温度差を作り、部屋の空気を乾燥させます。
冷暖房のきいている部屋に何度も出たり入ったりすると、温度変化に応じて皮脂を変化させる能力がついていけなくなり、正常な皮脂膜を作れなくなってしまいます。 たっぷりと汗をかいて急に温度の低いところに入る真夏の冷房は、肌にしてみれば汗を出す皮膚の機能がフル回転しているときに急停止させるわけで、フルスピードで走っている車に急ブレーキをかけるようなものです。
これを日に何度も繰り返していては、からだだってついていけなくなってしまいます。 冬の暖房も同じことですが、冷房よりは少しましです。
というのは、寒い外にいるときにはコートを着たり、マフラーをしたりして体温を保とうとしていますから、皮膚状態は低速で走っている車のようなものです。 暖かい部屋に入ればコートは脱ぎますから、その車の速度はそんなに変わらないのです。
人間の生理機能が自然についていける温度差はせいぜい5〜6度なのに、冷やしすぎ、暖めすぎが、皮膚の健康な生理作用をそこなっているのです。 ちょっと見回すと、こんな例が生活の中にたくさん出てきそうです。
その上、空気や水や食べ物のことまで考えると、従来の美容法ではもう肌は守れないところまできているようです。 そして、肌を守るために使っている基礎化粧品の中にも、科学的に分析していくといろいろと問題点があると言わざるを得ません。
私は長年、顕微鏡で肌を観察し、細胞の活性化のメカニズムを研究してきました。 そこから見いだしたのが従来の美容法、化粧法とは違った、肌そのものを美しくする「ミクロの世界からの美肌法」です。
ミクロとナノの世界という違った目で、一刻も早く一度自分の肌や化粧法を見直してみることは、健康な肌を取り戻し、肌の老化を防ぐために必要なことなのです。

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